沼津駅で初めて駅弁を販売

VOICE02

株式会社 桃中軒

会社名
株式会社 桃中軒
住所
静岡県沼津市千本港町24番地

沼津市の港近くに工場を構え、沼津駅と三島駅の新幹線ホームで駅弁を販売している桃中軒。130年以上もの間、できたてのお弁当をおいしく召し上がっていただきたいという想いから、静岡県東部エリアを中心に駅弁販売を行っています。

桃中軒は明治24年に創業し、130年以上の歴史をもつ弁当店です。桃中軒の歴史は、創業者である宇野三千三が沼津市島郷で茶屋を始めたことから始まります。今でいう喫茶店のようなお店であったであろうと思います。東海道線が全線開通し、駅構内での弁当販売権を得たことから、沼津駅で初となる駅弁の販売をスタート。島郷が桃の産地として知られる場所だったことが、「桃中軒」という屋号の由来になっています。

当時の沼津駅は、機関車の連結や切り離し作業が行われており、列車の停車時間が長い駅でした。そのため、沼津駅で食事や買い物をする乗客が多く、駅弁の売り上げも好調。列車の到着と同時にお弁当を運べるよう、創業時は沼津駅のロータリーに面した場所に工場と店舗を構えて営業していました。その後、三島駅構内や御殿場駅へと徐々に販路を拡大してまいりました。

現在は、沼津市の港近くにあるセントラルキッチンで作られたお弁当を、JR沼津駅と三島駅の新幹線ホームで販売しています。お弁当という性質上、基本的にその日のうちに召し上がっていただかなければなりません。消費期限の問題があるため、できたてのお弁当をお届けできるエリアは工場から5〜60km圏内の場所に限られます。そのため創業から130年以上もの間、静岡県の東部エリアを中心にお弁当の販売を行っていました。